そんな日曜日が、俺は大好きだった。 その日の、午後の事。 ───ピーンポーン……。 「あら、誰かしら」 不意にリビングにインターホンが響いて 、母さんが玄関へと向かった。 きっと近所のおばさんか、セールスマン だろうな、なんて思いながら俺はゲーム をしていて。 「……ちょっと!勝手に入らないで下さ い!」 そんな滅多に聞かない、母さんの怒った 声が聞こえてきたのは、その直後だった 。 やがてリビングに入ってきたのは、見知 らない女の人。 赤く塗られた唇が、とても印象的だった 。