どうしてこんなに届かない? 俺は委員長の身体だけじゃなくて、心も 欲しいのに。 「痛ぇ……」 どうしようもない現実を突きつけられた 胸が、引き裂かれたように傷んだ。 委員長が好きすぎて苦しい。 「委員長──……」 委員長を呼んだ掠れた声が、委員長の薫 りの残るベッドに、虚しく消えた。