萌を別世界から連れ戻すのと、真実をも
う一度確かめるためにそう呼ぶと、萌が
んー?とこっつを向いた。
今、聞き捨てならぬ事を言いましたね、
アナタ。
「香坂が―――お姫様抱っこ?」
「うん」
「誰を?」
「希美以外に、誰が居るの?」
……ですよねー。
……マジか。最悪。絶対好奇の目に晒さ
れたよ。
「もう皆で、きゃーって悲鳴みたいに叫
んでね?」
うん。多分それ、半分は悲鳴だよ。
街灯に照らされる萌の表情はやっぱり綻
んでいて、どこか嬉しそうだ。
「萌、ニヤニヤしすぎ」
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