「委員長、こっちだよ」
そう言うと、委員長はおずおずといった
ように俺の元へとやってくる。
「……あの、香坂」
「委員長、授業しようか」
そう言うと、委員長は怪訝そうに眉を寄
せた。
そして、暫く考えるようにしてから、俺
を見つめた。
「もしかして、真面目に勉強する気にな
ったの?」
委員長って結構サラッと酷いこと言うよ
ね。俺、そこまで不真面目じゃないと思
うんだけど。
「俺、そんなに不真面目じゃないよ」
「は?なにいってんのよ。山田先生にい
つも、紙ヒコーキ当ててるくせに」
じとっと俺を睨みながらそう言った委員
長。
だってしょうがないじゃん。山田、ウザ
イし。


