そんなに嬉しい出来事だったの、と内心 ビックリ。だけどなんだか嫌な胸騒ぎが するのは気のせいだろうか。 「あのねー、木材倒れてね、希美が気を 失う瞬間、香坂君が駆けつけてきて」 「うんうん」 駆けつけてくれたのね、アイツ。 「希美のこと、お姫様抱っこしたんだよ ーっ!」 「……」 ―――胸騒ぎ、的中。 私は出来るだけ平静を装いながら、萌を ジッと見つめた。 萌は、「もう本当に王子様みたいだった なー」なんてうっとりと別世界トリップ している。 「あのー、萌サン……?」