訳がわからず目をぱちくりさせていると
、お母さんは強引に私の洋服を脱がし始
めた。



「ちょ、お母さん!?」



私も慌ててそれに抵抗しようとするが、
何せ、明らかに私よりひ弱なお母さんだ
。抵抗しようにもしづらい。



まさか実の母親に、変態!と罵る訳にも
いかないし───。



「こんな可愛くない格好、駄目に決まっ
てるでしょ!パーカーにジーンズって…
…ラフすぎ!デートする女の子には見え
ない!」



「いやだから、デートじゃな……」

「つべこべ言わないの!」



……えー…もうお母さん、疲れるんだけ
ど。朝からどんなテンションしてるのよ




こういうお母さんを見てると、私は一体
この人の遺伝子を受け継いでるのか、と
疑問になるときがある。



「時間、あとどれくらいあんの!」


「え、四十分くらい……」


「え!?あんたそれまで何してるつもり
だったのよ!」