「……こ、…うさか…っ」



彼女の形の言い、桃色の唇から発せられ
た俺の名前がやけに色っぽくて、という
か潤んでいて。



俺の脳に甘い痺れを駆け巡らせる。



「だから、なんだよ」



委員長に触れない事もあってか、つい、
苛立ったような声が出てしまう。



それに反応して、ビクッと委員長が震え
た。



「お、怒ってる……の?」



怒ってないよ、って言ったら、委員長は
どうするんだろう。



安心すんの?それともいつもみたいに、
顔を真っ赤にさせながら怒るの?



「俺は―――」


「ご、ごめんなさい!」