昔の自分が消えていく。素顔を晒される
。本当の自分がつき出される。
……そして、俺は怯えているのだ。
殻から出てきた俺はか弱く、臆病だから
、壊れしまわないか、と。
委員長に、受け入れて貰えなかったら、
俺はどうなるのだろう、と。
情けなく、怯えているのだ―――……。
それからはずっと無言だった。
俺はさっきの言葉が未だに頭を巡ってい
て、柄でもなく、真面目にメモをとって
いた。
委員長には一切話しかけなかった。
怒ってたから?―――いや、違う。
可愛かったから、だ。
途中、何度もにやけそうになったのを、
我慢するのに必死だった。
だって、本当に可愛かった。


