少しだけ、視界に侵食し始めた蜂蜜色。
この金髪が、俺をだらしなく見せるのだ
ろうか。
まあ、普段からサボったりもしてたし、
当然っちゃ当然だけど……さ。
「俺はね、委員長が他の男に取られるの
が嫌だったの」
そう言うと、訳がわからない、というよ
うに怪訝そうにする委員長。
「だから、委員長は俺の傍に置いておき
たいの……好きだから」
「へー」
……あれ。
なんか思ってたよりも、リアクションが
薄いと言うか……ノーリアクション?
「委員長、反応薄くない?」
さっきまであんなに可愛くて、いじらし
かったのに。


