すると、真っ赤になった委員長に、顔を
グイグイと押し返された。
「ち、近い!バカ!!」
「いてて……強引だなあ、委員長……」
苦笑いしながら、委員長の小さくて柔ら
かい手を、そっと包み込む。
それから、その手のひらをきゅっと握る
と委員長がビクッと跳ねた。
可愛い反応。これだから、やめらんねー
んだよな。
「理解できないって、なんで?」
俺はいつだって、真剣だよ。
委員長に対してだけは、頑張って素直に
なってるつもりだ。
委員長に囁く言葉の数々は、抑えきれな
かった俺の想いだから。
「……っ!あ、あんたみたいな奴が、委
員会みたいなめんどくさいことするとか
思ってなかったの!悪い!?」


