【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





いつもはその一人一人に、うわべだけの
微笑みを返すけど、今はそれどころじゃ
無かった。



少し視線をさ迷わせてから、委員長の姿
を見つけ、慌てて駆け寄った。



ポツン、と空いていた委員長の隣に座る
と、委員長がジロリ、と俺を睨み付けた




「……遅い。もうちょっとで遅刻ですけ
ど。やる気が無いんだったら、立候補な
んてしなきゃいいのに」



……相当怒ってるな、これ。



「やる気……あるから」



それだけ言うと、やっぱり委員長は、無
表情で俺を見つめて。



少しだけ、眉を潜めた。



「……理解、出来ないんだけど」


「え?」



微かに漏れでた委員長の言葉に、耳を傾
けるように顔を近付ける。