もう校門が見えてきた。


ま、久し振りだったからかな、意外と楽しかったな。

ひとりじゃないってなんかいいな。


「あ!ねぇ歩。」

「なーに?」

「あれ、ちひろんじゃない?」


前方をみると、今日もサラサラの茶色がかったロングヘアーをおろした、
千尋がいた。


「あー、ぅん。そだね。」
「行くよ!」


え、行くよって!?


ちょ、ちょっ!

きづいたら瑞葵に手を捕まれて走っていた。