「桐斗!尚くん連れてきたよぉー。」 手を振りながら歩みよる。 「お、歩サンキュー。尚もきてくれてありがとう。」 桐斗はにこやかに笑った。 「で、羽舞ちゃん大丈夫なの?」 「そうだよ、篠川さんは。」 少し焦り気味で問いかける。 「うん、大丈夫だよ。 ちょっと脱水になったみたい。水飲んで今は落ち着いてる。」 はぁ、良かった。 大事に至らなくて。