にしても、女の子率高いなぁ。


さっきから耳が痛くなるくらいの高い声で応援していた。
――――兄を。




確かに、わたしの兄は昔からモテていた。

無駄に整った顔と、誰にでも優しい兄は誰からも好かれてた。



―…それがとても羨ましかった。



わたしとは正反対だったから。



そんな事を考えていると、後ろの方に人の気配を感じた。