「ん゛ーーー。疲れたぁー。」 体を伸ばしながら、瑞葵がだらけていた。 本当にマイペースなやつだなぁ。 「あ、そーいえばーわかった尚?」 「なにを?」 「“りんこさん”だよ。」 「あー、それ。全然分かんなかった。」 「ぇっ?マジで!」 「そんな驚くなよ。で、誰なわけ“りんこさん”って?」 そんなことを話していると。 遠くの方で、私達を呼ぶ声がした。 「瑞葵くんたちー!」 瑞葵をくん呼びで呼ぶ知り合いはあの人しかいない。