階段を登るとすぐ目の前に見慣れた教室があった。
いつもとまったく変わらないクラス。
でも今日でこのクラスともお別れ。
しかしそのクラスは今日もいたって変わらない。
悲しいのは俺だけなのだろうか?
そんな疑問を抱えつつ席についた途端、背後にものすごいスピードで何かが接近してきたのが分かった。
「おはよー!アキラ隊長!」
コイツもか…
少しくらい暗くなったりするものじゃないのか、普通。
話かけてきた緑川は相変わらずの調子だった。
つか隊長にタメ語使うとかどういう兵士なんだ、お前は。
「あれー?アキラ今日は元気ないねぇ。まさか、今日みんなと別れるのがつらくて寂しいんじゃない?」
明らかに俺をからかっているなコイツ。
顔が笑ってるもんな。
黙ったまんまだとまた余計にからかわれるから俺は反論する。
「そういう緑川、お前が一番寂しいんだろ?『わたし、みんなとお別れするの寂しいー』とか言ってさ。」
バカに仕返して高らかに笑っていたら殴ってきた。
「痛ってぇなー。何も殴んなくてもいいだろうが。」
「うるさい!ウチは卒業してもアンタと違って梨恵と沙織と一緒だから寂しくないもんねーだ。」
俺だって石田とかと一緒なんだが…
コイツ強がりやがって。
けど俺もそうだけどな。
いつもとまったく変わらないクラス。
でも今日でこのクラスともお別れ。
しかしそのクラスは今日もいたって変わらない。
悲しいのは俺だけなのだろうか?
そんな疑問を抱えつつ席についた途端、背後にものすごいスピードで何かが接近してきたのが分かった。
「おはよー!アキラ隊長!」
コイツもか…
少しくらい暗くなったりするものじゃないのか、普通。
話かけてきた緑川は相変わらずの調子だった。
つか隊長にタメ語使うとかどういう兵士なんだ、お前は。
「あれー?アキラ今日は元気ないねぇ。まさか、今日みんなと別れるのがつらくて寂しいんじゃない?」
明らかに俺をからかっているなコイツ。
顔が笑ってるもんな。
黙ったまんまだとまた余計にからかわれるから俺は反論する。
「そういう緑川、お前が一番寂しいんだろ?『わたし、みんなとお別れするの寂しいー』とか言ってさ。」
バカに仕返して高らかに笑っていたら殴ってきた。
「痛ってぇなー。何も殴んなくてもいいだろうが。」
「うるさい!ウチは卒業してもアンタと違って梨恵と沙織と一緒だから寂しくないもんねーだ。」
俺だって石田とかと一緒なんだが…
コイツ強がりやがって。
けど俺もそうだけどな。