一人で歩く廊下。 吹奏楽部の不安定な音が聞こえてくる。 グランドからは金属バットの音が、響いている。 その中を、私は一歩一歩歩く。 屋上へと続いている階段を一段一段上ると自分の足音。 静かな空間の中を私は歩く。 少し視線を上げると、屋上へのドアが見えてくる。