輝君が走るたびに、シューズがキュッと音を立てる。 ボールが輝君の手の中で踊る。 カッコ良過ぎてうっとりとしてしまう。 「輝、かっこいいよね」 「え?」 いつの間にか私の横には、女の人が立っていた。 少し長めの髪を一つに結んでいる女の子。