「荒城と?あいつ部活なんじゃないの?」 「まー…そうなんだけど、輝君が帰ろうって言ってくれたから……」 自分で言って恥ずかしい。 全身の血液がふつふつと温度を高めるのが分かる。 「はいはい。惚気ごちそうさま!」 ちーちゃんは呆れたような顔を私に見せ、教室の出口で待っているしおりちゃんのもとへと行ってしまう。