真っ黒な表紙。 タイトルも何もない。 ただ、『開けてはいけない』と本が言っているような気がするだけなのだ。 でも、開けたい。 少女は衝動に駆られ、本を開いた。 開けた瞬間、真っ黒な光が少女を包み込む。 …そのまま、病室から少女の姿は無くなった。 少女は知らなかった。 この本との出会いが、これから始まる、壮大なストーリーの幕開けになることになるとは…