オオカミとお姫様

連れ出した先はサッカー部部室の裏。
あの人と待ち合わせした場所。

「キャプテン、5分だけだからな」

睨みながら言う。
俺、大人気ねぇな。

「わかってる。ていうか、ちゃんと敬語で話せ」

「無理。詩音、何か変な事されたらすぐに俺を呼べよ」

「え?え…?」

状況を呑み込めないでいる詩音をかわいいとか思いながらその場から離れた。