オオカミとお姫様

「桜井くんってツンデレ属性だったんだーって思ったら笑いが…ははっ」

「ツン…デレ?」

ツンデレってなんだよ。
意味わかんねぇし。

「もしかして知らない?」

「べっ別に。知らなくてもいいし」

「素直に知りたいって言えばいいのに。ツンデレっていうのはね、普段は素っ気ない態度をとってるんだけど、時々デレデレ甘えてきたりすることをいうんだよ」

「…なにそれ、キモっ」

「女子は絶対かわいいんだがな」

「さすが変態栄養士だな」

「考えてみなよ。春瀬さんがツンデレだったらって。…いいでしょ?」

詩音だったら…かわいい。
めちゃくちゃかわいいじゃんか!

「べっ別に…」

「ふぅん…」

「…って、なんで詩音の名前が出てくるんだよ!」

「なんでだろうねぇー」

「チッ」

舌打ちしたと同時にチャイムが鳴った。

「HR始まったけど、行かなくていいのか?」

「言われなくても行くし!じゃあな、変態栄養士」

俺は勢いよく保健室を飛び出した。

「変態じゃないんだけど…」