オオカミとお姫様

保健室へ向かう。
近付くにつれ、コーヒーの匂いが強くなる。


「失礼しまーす」

ノックもせずに入る。
コーヒーを啜っている変態栄養士の姿が。

「…なんだ、来ちゃったんだ。もう来ないとか言ってたのに」

「気まぐれ屋さんなんで」

「あっそ。コーヒー飲む?」

「飲む」

「じゃあ淹れるからソファにでも座りな」

「あぁ」

ソファに腰掛けた。
コーヒーの匂いが部屋中に広がっている。

「…どうぞ」

「どうも」

変態栄養士が真ん前のソファに腰掛けた。
…なんか気まずい。