「次の日もさ、 お休みだから楽しいよね」 俺は目を見開き言葉を失った 「学校やお仕事が次の日あるって分かってたら、あまり楽しめないよね」 俺はこの10年を振り返った 最期の日を知ってその日を迎えた人達は怯えるように先を見る事をやめ、ただその時だけの楽に逃げとる様にも今なら思えた 「普通に毎日を 過ごしていた方が楽しいよ?」 <せやな……> 慎也の言葉に俺は頷くしか出来なかった。