朝、私は早めに学校に行く。もしかしたら、直哉…待ってるかな?
あっ!
今度は玄関で待ってくれるとか…
うれしっ!
直哉「おはよっ。ひま」
陽真理「直哉っ…!」
なんか直哉が可愛く見えてきた。
…そういえばハク、学校に先いっちゃったなぁー。学校じゃないのかな。
ハクと一緒に住む事になってから、
初めての登校なのに…
直哉「…り!…まり!ひまり!」
はっ!
陽真理「…あ、ごめん。」
直哉「ぼっ~としてたら駄目だよ」
陽真理「…なんで?」
直哉「…\\\男に取られるから\\\」
直哉の顔は情熱の赤色に染まってく。
陽真理「プハッ!冗談も程々に!」
私は笑いながら歩く。
だってあり得ないじゃん!
…って、直哉…まさかあたしが女だってバレてる?!
…なわけないか!
直哉「あっ!あのさ!今日、転校生いるんだって。安里達が言ってた!」
陽真理「……安里と朝、会ったの?」
目を泳がしながら「会ってないよ」と言い続ける直哉はわかりやすいよね。
まさか…
陽真理「本当は、一緒に行こうって安里達に誘われてたんじゃないの?」
直哉「っ…!」
図星。
あたしの為に…知ってたんだね。
あたしがいつも寂しく登校してるの。
あたしの為に…
陽真理「直哉って優しいなぁ!」
直哉「っ…!」