奈種「さっ勉強勉強♪」

やばい…緊張する。

陽真理「あっ…のさ、なんで2人きりにしたんだ?」

奈種が少しピクッと動く。

奈種「…ぎずかない?」

は?なにが?

陽真理「んー?はて?さて?わかんない!」

奈種はため息をつくと真剣な眼差しになった。…え。

奈種「君…女の子…だよね。」

げげげっ!!
焦る!やばい!

嘘つかなくちゃ…嘘…つく?
そしたら、な…奈種を裏切る事になる。

よし。

陽真理「うん。」

私は深くうなづく。

奈種「…」

奈種はいつもの笑顔じゃない、少し悲しい顔になった。
これじゃだめだよ!!

陽真理「でもっ…誤解しないで‼」

奈種「え…?」

私は理由を全て話した。
真の事もお父さんの事も…

奈種「そっか。…良かった。それで話さなかったんじゃなくて話せなかったんだね。教えてくれてありがと。ひま♪」

奈種は優しい笑顔で頭に手をかざす。
トクン…

優しいんだね。奈種。