なんであの時言えなかったんだろう。
もし、言っていればこんな思いはしなかった。
それに、きちんと諦めがついていたのかもしれない。
言えなかった昔の自分にイライラする。
「美咲~!移動教室だよ。」
「あ!今行く。」
次って美術じゃん!
昔は、好きだった美術の時間。
その理由は先輩のいる教室が見えるから。
でも、竜也先輩がいない今は意味がない。
「早く!もう行くからね!」
「待ってー。」
それから、美術室までの廊下をダッシュする。
結局菜穂には追いつけなかった。