好きって言うまで離さねぇ。




「じゃ、並ぶぞ」


さも当たり前のように言った冬哉は、行列の最後尾に向かう。



───えっ!?


こんな行列なのに並ぶの!?


すごく時間がかかりそう……



「い、いいよ!また今度で」


冬哉までいっしょに並んでもらうのは悪いもん。


今度1人で行こっと!



「まさか1人で行こうとか考えてないよな…?」