「じゃあ、下で待ってるからな」 何事もなかったかのように部屋を出ていく冬哉。 何なのよ、こいつ……! 朝から時間を取られすぎだよもう! 心の中で文句を言いながら、私は素早く着替えを済ました。 朝ご飯は車の中で食べるらしく、坂井の待つ車へ急いだ。 ───ガチャ いつものように坂井がドアを開けてくれる。 車の中へ入ってびっくり……