“現実でございます”?


───グサッ



私の心に何かが刺さった。


………たぶん、悲しみの矢。



い、痛い……



「う、嘘って言って!イヤだぁーっ!」


次は、私が彼女を揺すりながら叫んだ。



「わっ、侑梨様!?」


驚いて目を見開く彼女を見てふと考える。


そういえば、彼女の名前知らないや……



「あの……名前、教えて?」