「夢見てたみたいだな?……俺の名前呼んでた」 侑梨の耳元で囁く。 「ひゃあ…!」 息がかかってくすぐったそうに、手で耳を覆った侑梨。 「ん?どんな夢見てたわけ?」 侑梨の後ろには壁があって、目の前には俺。 ……侑梨に逃げ場はない。 「……き、キス…」 ……は?