「マジかよ……」 俺の首もとにガッチリと侑梨の腕が回されてしまった。 手ぇ出せねぇのに…… 理性保つのがどんだけつらいか知らねぇのか? 「とーやっ!」 ふふーと笑いながら眠る侑梨。 ……侑梨、ズル過ぎだろ。 侑梨はパジャマで、家には親がいない。 「……侑梨が悪いからな?」 俺はそうつぶやくと侑梨の顔に近付く。