好きって言うまで離さねぇ。




「うわぁ、本物の冬哉だぁっ…」



侑梨はそう言いながら、俺の腕を掴んでベッドへ引っ張る。



……本物の冬哉?



もしかして夢でも見てるのか?



「……って、おい!」



俺は侑梨の上に乗っかる前に止めて、四つんばいの状態になった。



「あっぶねー…」



いったい侑梨はどんな夢見てんだよ…



そんなことを思いながら、ベッドから下りる。



──…ことは出来なかった。