「これから伺いますね」 そう言って電話を切った俺は時計を見た。 午前11時。 すでに身支度を済ませていたから出掛けることにした。 佐藤が「お送りします」と言ってきたが、別に急ぐことでもないから断った。 「……いい天気…」 家の外に出ると雲1つない快晴。 もう夏も近いからな… そんなことを思いながら、まずはクレープ屋さんに向かった。