「え、冬哉ってもしかして運動苦手?」 次は唐揚げを口に含みながら言う侑梨。 「いや、ただ面倒なだけ。運動は得意な方…かな」 中学時代はバスケ部だったぐらいだし。 「そっか。なんかもったいないよね……せっかく同じ色組なんだから活躍してねっ?」 そう、俺のクラスと侑梨のクラス共に赤組だ。 侑梨はまた卵焼きを口に含む── 「ストップ」 ───前に止めた。 「……へ?」