好きって言うまで離さねぇ。




……上目遣いはヤバいだろ。



顔を反らした俺を、不思議そうに見る侑梨。



「侑梨の方が疲れただろ?昼飯食うか!」



俺は誤魔化すように早口で言う。



「ん、ありがとう。どこで食べる?」



侑梨はまだ不思議そうな顔をしていたが、それに気付かないふりをして侑梨の手を握った。



「中庭行こうぜ」



手を握っただけで、頬をほんのり赤くする侑梨。



……だから、ヤバいって!



俺はグッと我慢して歩きだした。