好きでいることくらい許してやってもいいが……



侑梨に手出したら許さねぇ。



ふと周りを見ると、もう昼食なのが分かった。



昼食は教室へ戻っても、外で食ってもいいらしい。



だから、俺は侑梨といっしょに食べる約束を──…



「冬哉っ!」



以心伝心したかのように、侑梨の声が聞こえた。



と同時に身体に軽い衝撃を感じる。



「お疲れ様!」



侑梨は俺に抱き付いたまま、上目遣いで見てきた。