その日の夜。 よし! 私は首もとまですっぽりと布団を被って、決意した。 ……いつか、私をお姫様抱っこして屋上まで連れて行かれたことがあったっけ。 次は、私が伝える番だ。 こんなに好きになった人が今までいなかったから、分かんないことばっかり。 それでも、冬哉が大好きだから、ちゃんと伝えたいんだ……素直な気持ちを。 そんなことを考えていたら、いつのまにか眠りについていた。