好きって言うまで離さねぇ。




「私達が付き合っていたってことだけです。でも、私の思い込みだったかもしれないんですけど」


ふ、とどこか自嘲するように笑った京香さん。



後半の言葉は、耳に入ってなんかなかった。


……やっぱり、付き合ってたのは事実。



冬哉って年上の人にも好かれちゃうんだ……


私ばっかりが嫉妬してイヤになっちゃうよ……



「……では、おやすみなさい。侑梨様」


またにっこり微笑むと、京香さんは階段を下りて行った。