「ううーっ……」
冬哉の手を振り払ってしまったその日、私はひとり、うなりながらベットへダイブした。
夕食が喉を通らなかったよ…
「もー…嫌だ……」
冬哉を信じれない自分と、大好きな冬哉を傷つけている自分が…
橘くんから聞いた話は、私の想像を絶するものだった。
『あいつは、姉ちゃんを無理やり襲ったんだ』
『幸い、妊娠はしなかったけど』
『あいつは……姉ちゃんの身体と心も傷つけた』
そんな橘くんの言葉が頭にこびりついて離れない。
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