『わあっ数学100点なんてスゴいわね、冬哉くん!』 季節は秋から冬に変わり、学年末テストを終えたあと、答案用紙を見せた。 自慢するでもなく、淡々と京香に答案用紙を見せただけ。 ……なのに。 京香は少し妖艶に微笑んで。 『……ご褒美、何がいい?』 なんて言ってきた。 ご褒美なんていらなかった。 普段、教えてもらってたから満点が取れたわけであって褒美目当てなんかじゃない。 『……何もいりません』 美人な先生から“ご褒美”をあげると言われたのに、こんなことを言う俺は冷めてたんだな。