「絶対イヤ」 私はずっと押し倒されたままだったので、冬哉の胸を押して起き上がった。 「侑梨に拒否権ないから」 冬哉はそう言って、私の耳にキスを落とすと──…… 「今日から俺の嫁な?」 さっきよりも、とびきり甘い声で囁いた。 ………だ、誰がなるもんですか! 結婚なんてありえないから! しかも……こんな俺様なヤツと!