……私、好きって言った……!? そう我に返っても遅くて。 冬哉は私の肩を持って、少し距離を取った。 「侑梨、お前……今っ…」 目の前には、驚いて目を丸くする冬哉がいる。 そんな冬哉を見て、なんでか脱力感に襲われた。 ……なんだ、もっと早く認めればよかったんだ。 なんて、私は少し笑みを零して。 「……冬哉が好きです」 言えなかった想いを伝えた。