フードコートから専門店が並ぶ方へ向かい、キラキラとしたライトが眩しい店内へ入った。 「うわぁ~…!可愛い!綺麗!」 アクセサリーショップに来てテンションが上がっている侑梨。 顔は、ぱあっと花が咲いたように綻んでいる。 そんな侑梨を見ていると、自然と笑顔がこぼれる。 「何か欲しいもんあった?」 侑梨がさっきから見ている、ネックレスのコーナーに向かって聞いてみる。 「……んー…あるけど、ほんとに欲しいのは別のものなんだー…」