だけど、私が冬哉達の会話を盗み聞きしてたってことを知られたくなくて。


次は、首をブンブンと勢いよく横に振った。



「そっか。………よし、クレープ買ってくれたみたいだし、昼飯にするか?」


……何でホッとしたような顔してるの?


やましいことなんて、ないんでしょ?


なんて考えていると、ほんとは彼女達と遊びたかったのかな、とか

余計なことを考えてしまう。



「うん、食べよっか」


嫉妬でいっぱいの私を見られたくなくて、冬哉にクレープを渡しながらにこっと笑った。


私が文句を言ったり、嫉妬したりする権利なんてないもんね──…