「俺は……お前が好きだ。俺は絶対泣かせたりしない。なあ、渚。俺がお前を幸せにする。それじゃダメなのか?」
好き。
その言葉を爽ちゃんの口から聞いて、心臓がドキドキと音を立てて鳴りやまなかった。
まさか、爽ちゃんがそんなことを考えていたなんて思ってもいなくて。
誰かに好きなんて言ってもらえたのは生まれて初めてで。
「でも爽ちゃんは、私のお兄ちゃんみたいな存在で……」
「俺は一度もお前を妹みたいだと思ったことはないよ」
あまりの衝撃に何も言えなかった。
“妹みたいだと思ったことはない”
私はずっと一人っ子だったから、爽ちゃんがお兄ちゃんみたいでそれが嬉しくて。
私にとってはなんでも頼りにできる自慢のお兄ちゃんだった。
あの笑顔も優しさも、大きな手も……全部、全部爽ちゃんは……
何故かまた涙が溢れ出してきて止まらなかった。

