「爽ちゃん……」
全部爽ちゃんの言う通りだよ。
爽ちゃん……私って本当に馬鹿だね。
私は静かに目を閉じた。
閉じた目から涙がスーッと頬をたどって落ちた。
「やっぱりここに居たか」
声がして目を開けると、私の顔を覗き込む爽ちゃんがいた。
「爽ちゃん……!」
「本当にお前は馬鹿だな」
泣いている私を見て、ため息をつきながら私を抱き寄せた。
「またあいつに泣かされたのか?」
「……私ね、こんなに誰かを好きになったの初めてで。もうどうしたらいいかわからなくなっちゃって、告白したんだけど振られちゃった。当たり前だよね、そんなの。だって宇佐美先輩は人気者なんだもん。爽ちゃんの言う通り、私は大馬鹿だよ」
私はそう言うとまた爽ちゃんの胸の中で泣いた。

