私、ちゃんと笑えてたかな。
ちゃんと、何でもないように振舞えてたかな。
私……私……
「終わっちゃった……」
幼稚園の初恋以来の恋だった。
一瞬で始まって、一瞬で終わってしまった。
私って本当に馬鹿だ。
宇佐美先輩は私なんかが好きになっていい相手じゃなかったのに。
私はなんとなく家に帰りたくなくて、昔よく遊びに行っていた河原に向かって歩いていた。
「落ち着く……」
河原に寝転がって空を見上げた。
水の音が心地いい。
昔はいつも爽ちゃんとここで遊んでたっけ。
魚を取りたいって言って川に落ちた私を助けようとした爽ちゃんも結局一緒に川に落ちちゃって。
そしたらたまたま通りかかったお母さんが助けてくれて、二人ともすごく怒られたね。

