「つーか、今日会った時、渚が可愛すぎて普通に照れた。必死で照れてるの隠そうとしてたから、あの時は何にも言えなかったんだけど。俺のためにおしゃれしてきてくれたんだね、ありがとう」
「宇佐美先輩……」
ちゃんと、気付いてくれてたんだ。
加菜にお願いして良かった。
宇佐美先輩からその言葉聞けただけで、もう充分だよ。
充分すぎて、心臓がもたないよ。
「ほら、乗って」
そう言って背中を私に向ける宇佐美先輩。
私は素直に頷き、宇佐美先輩におんぶをしてもらった。
宇佐美先輩の背中が温かい。
優しくて、広くて……
このまま寝てしまいそうなくらい安心できる。
背中から私の心臓の振動が伝わっちゃうんじゃないかってくらい密着してて。
自分の顔が見えなくて、良かった。
今もうなんだか泣きそうだったから。

