どう言う意味ですか?
とも聞けず、私たちの間にただただ沈黙が流れていた。
さっきの良かった、という言葉が頭の中でぐるぐる回っていた。
本当に私の自惚れじゃなかったら……
「いたっ!」
「どうしたの?大丈夫?」
いつもはスニーカーなくせに、今日は頑張って慣れないヒールを履いてきたせいだ。
「ちょっと靴擦れしちゃって……」
「ごめんね、気付けなくて。でも、こんな高いヒール無理して履かなくても」
「……宇佐美先輩に可愛いって思われたかったんです」
咄嗟に出てしまった言葉。
宇佐美先輩は優しさのつもりで言ったのだろうけど、なんだか悔しかった。
せっかく頑張っておしゃれしてきたのに、そんなこと言われちゃうなんて。
「渚はそんなことしなくても、いつも可愛いよ」
「……っ」
嗚呼、この人はもう、本当にずるい人だ。

